業務用エアコンの室内機の形にはどんなものがある?
業務用エアコンの室内機の形には、色々なものがあります。どのようなものがあるのでしょうか?簡単に言うと天井に埋め込むタイプのものと、そのまま室内機が外に出ている露出タイプのものがあります。
一番よく知られていて、店舗や会社でよく使われているのが、天井埋込カセット形というものです。ダクト形、天井吊形、壁掛形、床置形などのものがあります。天井埋込カセット形は室内機の本体は天井内に埋め込まれていて、見えているのは化粧パネルのみになります。ダクト形と呼ばれるものには、天井ビルトインカセット形、ビルトインオールダクト形などがあります。室内機の本体は天井に埋め込まれていて、吸込口と吹出口が見えるというタイプのものです。本体と吸込口、吹出口が分離しているので、とても自由度が高いのが特徴です。本体とダクトでつなぐので、色々な場所に設置できるのが大きなメリットです。
天井吊形、壁掛形、床置形などは完全に室内機が外に露出するタイプの業務用エアコンです。天井埋込ではないので、幅広い場所に設置することが出来るのが特徴です。さらに、比較的設置が容易であるという点もメリットとして挙げられます。室内機には色々な種類があるということを覚えておきましょう。
業務用エアコンの寿命と点検と入れ替えの豆知識
業務用エアコンの寿命について
業務用エアコンを使用する際に、気になるのが業務用エアコンの寿命がどのくらいなのか?ということでしょう。結論から言えば、業務用エアコンの寿命というものは、使用している環境によって大きく異なります。1日あたりの運転時間が長ければ、それほど寿命も短くなります。温度や湿度の変化が激しい場所などで使用する場合などにも寿命が短くなります。
一般的な業務用エアコンの寿命の目安としては約10年前後と覚えておくとよいでしょう。これは、最低10年持つことを保証するというものではなく、さきほど書いたように使用環境によって寿命が短くなるということもあります。業務用エアコンの寿命を少しでも延ばすには、定期的なメンテナンスがとても大切です。
購入して、設置してからまったくメンテナンスをしていないものと、定期的に行なっているものでは寿命に差が出ます。自分で行うことが出来るものと、業者に依頼した方がよいものがあります。業務用エアコンに故障などがないという場合でも定期的に行うようにしましょう。そうすることで、業務用エアコンの寿命を延ばすことが出来るのです。チェックしておきましょう。覚えておくと役立ちますよ。
業務用エアコンの点検について
業務用エアコンの中で覚えておきたいのが、フロン排出抑制法という法律です。フロンガスは地球環境に悪影響を与えるということから、業務用エアコンなどの機器の点検を行う必要があります。対象となるのは、第一種特定製品です。対象となる機器については、簡易点検や定期点検を行い、その記録を作成、保存することが求められます。
簡易点検については、3ヵ月に1回行う必要があります。これは自分で行っても、外部の業者に依頼してもどちらでも大丈夫です。冷媒ガスにフロンが使われている、第一種特定製品が対象です。業務用エアコンの簡易点検においては、室内機と室外機を目視でチェックする必要があります。
異音や異常な振動、油が漏れていないかどうか、腐食、さび、傷がないか、霜付きになっていないかなどを確認します。このような、異常が確認された場合には、修理業者に連絡して修理をしてもらう必要があります。このように簡易点検を一定の期間ごとに行うことで異常を素早く発見することが出来ます。業務用エアコンにとってはとても重要なことなので、フロンガスをみだりに放出させないようにするためにも、しっかりとチェックしておきましょう。
新しい業務用エアコンを選択する際のポイント
使っていた業務用エアコンが寿命で新しい業務用エアコンをどれにしようか悩んでいるという人も多いでしょう。そんな業務用エアコンを選ぶ際のポイントについて紹介します。業務用エアコンを選ぶ際には、値段だけで決めてしまうというのは絶対に避けましょう。値段がいくらであるかはたしかにとても重要なポイントですが、それだけで選んでしまうのはとても危険です。
まず、部屋の広さや熱源があるかどうか、近くに出入り口があるかどうかなどを確認しながら、業務用エアコンの必要な能力、つまり馬力がどのくらい必要なのかを検討します。また、部屋の形などや環境などを考慮してどの機種にするかを選びます。工場のような油や粉塵などが多い場所には普通の業務用エアコンを付けることは出来ません。そのような場合にはしっかりとした耐久性のものが必要となります。
業務用エアコンの機種が決まったら、部屋のどの場所に取付るかを検討します。これについては施工業者と一緒に決めるようにするとよいでしょう。設置場所は室内機だけでなく、室外機の設置スペースも決めておく必要があります。
このように業務用エアコンをどれにするか選択するという場合には値段だけでなく、総合的に判断をする必要があります。